「早く決めたい」と思う時ほど
「もう迷いたくない」
「早く決めて、楽になりたい」
人生の分かれ道に立った時、こうした気持ちが強くなることがあります。迷い続けることはエネルギーを使いますし、決断できない状態が長く続くと、不安や焦りがどんどん大きくなってしまいますよね。

だからこそ、「とにかく早く決めたい」「答えを出して前に進みたい」と思うのは、とても自然なことです。
けれど実は、早く決めたい気持ちが強い時ほど、本当は判断材料が足りていないことがあります。
例えば、その迷いは
・本当に現実的な問題から来ているのか
・一時的な感情の揺れなのか
・過去の経験や失敗への恐れなのか
この整理ができていないまま、「もう限界だから」と決めてしまうと、後から小さな違和感が残ることがあります。
決断そのものはできたのに、なぜかスッキリしない。
時間が経つにつれて、「あの時、もう少し考えていれば」と思い返してしまう。
それは、選択が間違っていたからではなく、自分自身が納得できるだけの材料を持たないまま決めてしまったからかもしれません。
私たちは、「決めること」に意識が向きがちですが、実はとても大切なのは、決める前の時間です。
どんな情報が足りていないのか。
どの部分が不安なのか。
何が分からないままになっているのか。
これを丁寧に見ていくことで、迷いの正体が少しずつはっきりしてきます。
また、選択肢が複数ある場合、それぞれの未来を具体的に思い描くことも助けになります。
この道を選んだら、日常はどう変わりそうか。
自分の気持ちは、数ヶ月後、数年後、どうなっていそうか。
頭の中だけで考えていると、不安や想像が混ざり合ってしまいますが、可視化することで、「自分が本当に怖れているもの」や「意外と受け入れられそうなこと」が見えてくることがあります。
早く決めることが悪いわけではありません。
でも、「早く決めたい」という気持ちに押されている時ほど、一度立ち止まり、「今の私は、何が分からなくて苦しいのだろう?」と問いかけてみてください。
決断はゴールではなく、通過点です。
その先の人生を自分で歩いていくためにも、納得できる材料を集める時間は、とても大切なプロセスです。

私は、複数の選択肢の未来を可視化する、女性限定のタロットセッションを行っています。
答えを急がせるためではなく、「判断を曇らせているものは何か」「今の自分に必要な視点は何か」を一緒に整理するための時間です。
もし今、「早く決めたい」と強く思っているなら、それはあなたが限界まで考えてきた証拠でもあります。
だからこそ、焦らず、丁寧に。
あなた自身が納得できる選択へと近づくための時間を、大切にしてみてください。
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